ALM · RISK MANAGEMENTALM・リスク管理

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生きた“ALM”、生きた“リスク管理”の実現へ
~“難しい”を簡単に~

0110人10色の“ALM”

一口に“ALM”と言っても、10人いれば10通りの解釈があると弊社は考えています。
それくらい、“ALM”は曖昧な意味を持ち、また様々な要素が複雑に絡み合ったものであると捉えられます。
そのため、非常に理解が難しく、金融機関内部でも一握りの方が携わるだけ、というのが現実ではないでしょうか。

02“難しい”概念=取り扱いが“難しい”?

そのような“難しい”ALM、およびリスク管理(計測)業務ですが、日々業務は回さなければなりません。
そういう環境に、前日まで営業店で渉外を担当していた方が着任されて、すぐに業務を、間違いなく、素早く回すことができるでしょうか。
“難しい”概念の業務を回すのは“難しい”では、引き継ぎの難易度も高く、業務の平準化や効率化を図ることが難しくなります。
逆に、業務の『処理手順』だけが引き継がれ、なぜそのような業務を行っているのか、という魂(こころ)が忘れられている。
そんなことはないでしょうか。

03わかりやすい操作性と複雑な計算の両立

弊社の、ALM・市場リスク管理にかかるパッケージは、少なくとも実行しなければいけない“定型業務”を“簡単な操作”で実行することが可能な操作性を確保しています。
一方で、ALM・リスク管理業務は、定型的なシミュレーションやリスク計測のみでなく、その時々の市場環境に合わせて条件を検討したシミュレーション・リスク計測も必要となります。
それらの条件設定の際にも、わかりやすい操作性を確保し、スムーズに業務を遂行していただくことをサポートします。

04複層・複眼的なALM・リスク把握へ

さらに、各種シミュレーションやリスク計測の条件は、複数の条件を登録することができ、かつそれらを一括で処理することを可能としています。
これにより、複数の前提条件に基づく複数の視点を確保していただき、複層・複眼的なALM・リスク管理という経営管理の高度化を支援させていただきたいと願っています。

システム概念図

システム基本概要

01基本パッケージ

Maturity Ladder
  • 明細単位の条件を元にマチュリティラダーを展開
  • 満期到来金額のみでなく、残存する残高・平残、およびそれらに紐付く利率情報を包含した情報を構築
  • 期間収益シミュレーションの基礎データとして、各種TPレート・スプレッドの情報も保持
  • 各種ラダー分析帳票(当局報告の基礎資料)の出力
total Earning at Risk(ALM収益シミュレーション)
  • 既存取引のマチュリティラダーを元に将来の期間収益をシミュレーション
  • 継続分、新規分に分けた収益性の設定が可能
  • 将来時点の現在価値算出による、総合損益の確認も
  • 金利シナリオ6×資金シナリオ5の30通りのシミュレーションを一括実行
  • 金利モデルに基づくEaRのモンテカルロシミュレーション(将来の現在価値算出も)
Value at Risk(現在価値ベースのリスク計測)
  • 現在価値ベースの各種感応度の計測(BPV、SPV、GPS等)
  • 複数のVaR計測モデル、ストレステストモデルの同時実行が可能
1).Base
  • 預貸金のキャッシュフローに基づくリスク計測
  • 現在価値、リスクに関する時系列分析、変化の要因分析
2).時価開示
  • 主として預貸金に関する開示「時価」の算定
  • 短期判定、時価=簿価等の考慮を定義
3).Market Mode
  • 有価証券、デリバティブ等の市場性取引に関するリスク計測
  • オプション性を持つ取引の現在価値、リスク量を算定

※FINCAD® F3 エンジンを使用しています。FINCAD社の利用許諾条件を受諾していただく必要があります。

02応用パッケージ

ALMighty
  • 複数シナリオに基づく、将来リスク量のシミュレーションを実施
  • シミュレーションしたリスク計画と、実測のリスク量とのPDCAサイクルをサポート
IRRBB
  • 標準的なフレームワークにしたがった、ΔEVE 6シナリオ、ΔNII 2シナリオのみでなく、任意のシナリオも含めてIRRBBシミュレーションを一括実行